都道府県別の盗難認知件数を見ると東京都と大阪府の周辺が盗難の多発地帯となっています。これは窃盗グループが近辺に拠点を持っていて移動しながら盗難を繰り返している可能性が高い。
都道府県別の盗難認知件数
- 1位 大阪府12,510台
- 2位 福岡県7,421台
- 3位 東京都6,548台
- 3位 神奈川県6,548台
- 4位 兵庫県6,483台
- 5位 埼玉県5,633台
- 6位 愛知県4,238台
- 7位 千葉県4,606台
- 8位 京都府4,072台
- 9位 茨城県1,844台
※警察庁調べ 2009年 総台数59,903台
盗難は減少傾向、しかし・・・
バイクの盗難は年々減少傾向にあります。2015年のバイク盗難認知件数では51,588台と2009年(59,903台)と比較すれば大幅に減っているのがわかります。
しかし、日本自動車工業会JAMA統計データでは2015年のオートバイ販売台数が42万台となっています。
これで分かるのは盗難バイクが販売台数の8.1%を占めていることがわかり、1日に約141台ものバイクが盗まれている計算になります。
身近にバイク盗難の前例がないと危機感が感じにくいものですが、1日に約141台ものバイクが盗まれている事実がある以上は警戒が必要です。
盗難バイクの検挙件数
バイクの盗難は警察庁の統計データにより年々減少傾向にあるのがわかりますが、バイク窃盗犯の検挙件数は2016年の警察庁調べで検挙件数15.2%、未検挙件数84.8%となっています。
検挙率が低いのはなぜでしょうか。
小型バイク(スクーター)は持ち主が「誰が盗むんだ」という気持ちからセキュリティ対策を怠りやすいので不良高校生でも簡単に盗む事ができます。
大型バイクのような高価なバイクはロック関係の解除に精通した中古車業者やプロの窃盗団が盗むので証拠も残りません。
バイクはどうしても駐車場所が外に限られる上に機械部分から直結しやすく、車の中に積み込む事もできるので盗まれやすく発見しにくいようになっています。
それに警察署に盗難届を提出しても積極的に探し回るわけではなく、「何かの折に見つかったら連絡します」という姿勢なので検挙件数が低くなっています。
盗難されやすい人気車種について
HONDA 125CC以下 |
HONDA 126CC以上 |
YAMAHA 125CC以下 |
YAMAHA 126CC以上 |
(1)PCX | (1)CB400SF | (1)ジョグ | (1)SR400 |
(2)モンキー | (2)PCX150 | (2)シグナス125 | (2)YZF-R25 |
(3)ディオ | (3)フォルツァ | (3)ビーノ | (3)マジェスティ |
(4)エイプ50 | (4)CBR250R | (4)NMAX125 | (4)セロー250 |
(5)ジョルノ | (5)CB400SB | (5)アクシストリート | (5)マグザム |
SUZUKI 125CC以下 |
SUZUKI 126CC以上 |
KAWASAKI |
(1)アドレスV125 | (1)ハヤブサ1300 | (1)ニンジャ250/R |
(2)アドレス100 | (2)GSR250 | (2)ゼファー400/X |
(3)レッツ4 | (3)スカイウェイブ250 | (3)ZRX1200DAEG |
(4)アドレスV50 | (4)バーグマン | (4)ニンジャ400/R |
(5)GN125H | (5)GSX-R1000 | (5)ニンジャ1000 |
Harley-Davidson | BMW | DUCATI | TRIUMPH |
(1)XL1200X | (1)S1000RR | (1)スクランブラー Sixty2 | (1)デイトナ675/R |
(2)XL883N | (2)R1200GS | (2)ディアベル | (2)ボンネビルT100 |
(3)FXDL | (3)R1200RS | (3)モンスター400 | (3)ストリートトリプルR |
参考:2017年6月 ZuttoRide株式会社 ZRデータ
バイク盗難保険で対策だ!
バイク所有者が「都道府県バイク盗難多発地帯ランキング」から分かる治安の悪い地域に住んでいるなら、今バイクが盗まれていないから安心するのではなく、危険が訪れる前に対策を練ることが賢明です。
バイクが盗まれてからでは遅いです。警察署にバイクの盗難届を提出したら盗まれたバイクが見つかるわけではありません。
「セキュリティ」は自分で面倒を見るものです。誰かにまかせるのは銀行だけです。銀行のようにお金を預ける仕組みがあるのは相手(銀行)にもメリットがある場合だけです。
セキュリティは本来お金を出して安心を買う仕組みです。警備会社の存在がその証明です。
バイクは自分で守らなければ盗られて、そこで終りです。
ガレージや駐車場のセキュリティがしっかりしている場所だと危険性はそこまで大きくありませんが大多数の方は外の駐車場にバイクを置きます。
外に駐車しているバイクは常に誰かしらの目に晒されるので危険と隣り合わせの状態です。
盗難対策としてロック(鍵)を増やしたり、イモビライザーを付けたりするのが一般的ですが、どれも解除(開錠)方法が確立されています。
絶対に安心できる対策は何一つありません。
安心できる対策がない以上は盗まれない対策をほどほどにして盗まれた後の対策に力(バイク盗難保険)を入れるのがおすすめです。
バイク盗難保険は盗まれないように警戒態勢を敷くものではありませんが、盗まれた時に盗まれたバイクと同等なバイクが購入できるほどの保険金(現金)が受け取れる損害保険です。
盗まれない事が一番いいんです。でも、現実問題は絶対に盗まれない保証はありません。
だからこそ、盗まれた時に現金でお金を受け取って、あらたにスタートできる盗難保険がおすすめできる理由です。
保険といえば気になるのは保険料ですが、おおよそ受け取る保険金の26分の1程度が保険料の平均です。
つまり、26年間無事であれば初めて保険で損をした形になる保険料額になっています。