バイク盗難保険を取り扱っているZuttoRide株式会社はHONDA、SUZUKI、YAMAHA、KAWASAKIなどの国内バイクメーカーに対し、バイク盗難保険のOEM商品を提供しているオフィシャルパートナー企業です。
また、国内メーカーだけではなく海外バイクメーカーともオフィシャルパートナーを結んでおり、各パートナー会社から高い評価を得ている会社です。
ZuttoRide株式会社の旧社名はJBR Motorcycle株式会社でその当時の「バイクよくばりあんしん倶楽部」と呼ばれるバイク盗難保険は「ZuttoRideClub」に名称を変え、ロードサービス付帯の有無を選べるなど昔のサービスとは少し変わっています。
このページの徹底解説は長文のため手軽に知りたい人は「バイク盗難保険のサービス内容を簡単にわかりやすく教えて」のほうをご覧ください。
バイク盗難保険「ZuttoRideClub」の特徴
バイク盗難保険「ZuttoRideClub」の特徴は盗まれたバイクと同等のバイクを再度購入できるだけの保険金が受け取れます。
それに年齢や等級、免許証の色に関係なく、いつでもインターネットから簡単に申込みする事ができます。
申込みは一部の盗難被害が多いホンダCBX系以外であれば新車や中古車(旧車)、国産・外車、逆輸入車の制限はなく、どこのお店で購入したのかも関係ありません。
通常、バイクの盗難保険はバイクメーカーから新車購入時にオプションとして加入できる盗難保険が一般的になっています。そのため、友人から譲り受けたバイクやオークションで手にいればバイクは盗難保険に加入することが出来ません。
だからバイクの盗難保険はZuttoRideClubがすごく評価されています。
インターネットからすぐに申し込めて保険料入金の翌日0時から盗難保険がすぐに適用されるのでバイクの盗難未遂に遭ったのでバイクの事が心配ですぐに手を打つ手段としても有効です。
(※銀行決済のみ銀行を経由するので翌々日に盗難保険が適用)
- いつでもネットから契約できる
- バイクメーカーは問わない
- 契約期間は1年・2年・3年から選べる
- 新車でも中古車でも加入可能 注1
- 支払い方は多種多様に対応 注2
注1 盗難被害が多いホンダ製CBX400F(NC07 : 1型2型)、CBX400カスタム(NC11)、CBX550F(PC04)の国内モデル・逆輸入車だけは盗難保険「ZuttoRideClub」へ加入できません。
注2 支払い方法はクレジットカード決済、コンビニ決済、銀行決済に対応しています。
盗難保険「ZuttoRideClub」の加入プラン
バイク盗難保険ZuttoRideClubの加入プランは「盗難保険プラン」と「ロードサービスプラン」の2種類と、これらを合わせた「フルサポートプラン」があります。
- 盗難保険プラン
- ロードサービスプラン
- フルサポートプラン(盗難保険プラン + ロードサービスプラン)
ロードサービスは「加入する・加入しない」を任意で選べるようになっており、盗難保険は見積もり段階で入力したバイクの年式と車種で加入できるプランのみしか表示されません。
従って、加入したいものだけを選択して選ぶ事になるため、自由にカスタマイズして加入プランを決める事が出来ます。また、カスタマイズに応じて保険料(年会費)も同時に表示されるので選びやすくなっています。
加入期間は1年・2年・3年が用意されています。複数年で加入するほど1年あたりの保険料が安くなります。
バイク盗難保険プラン
ZuttoRideClubのバイク盗難保険プランは「バイク本体の盗難」、「パーツ盗難」、「カギ穴いたずら」の3種類をサポートしている保険です。
ZuttoRide公式サイトにはバイクが盗難されたら最大300万円まで補償と書かれていますが、盗難保険プランは「盗難5プラン」から「盗難300プラン」まであり、加入するプランによってバイクが盗まれた時の補償金額である「車両盗難保険金額(上限)」が変わります。
従って、自分に最適なプランを選択して加入することになります。
どの盗難保険プランがいいのかわからなくても見積もりの段階でバイクの車種と年式を入力すれば、自動で「ZuttoRide盗難補償システム参考査定価格表」を参考してご自身が乗っているバイクの査定額を基準にいくつかの盗難保険プランが提示されます。
盗難保険プランが提示されるのはバイクの査定額(例:10万円)と補償額(例:300万円)に差がありすぎると悪用が簡単に出来てしまいますからね。
バイクの査定価格は常に変動するので「ZuttoRide盗難補償システム参考査定価格表」は毎年6月に改定して常に最新の情報になっています。
ここで一つ注意してください。よく間違われる人が多いのですが、バイクの査定額は自分のバイクに適した盗難保険プランを決めるために利用するもので盗難時の補償額を決めるものではありません。
バイク盗難保険プランの補償回数
バイク本体の盗難は1回のみの補償となります。同時に保険契約はパーツ盗難、カギ穴いたずら補償を含めてすべて終了となります。引き続きバイク盗難保険を利用する場合は再契約が必要です。2年・3年の複数年契約でも1回の補償のみとなります。経過年数に関わらず保険料(年会費)の返金はありません。
盗難後に保険金が支払われる前にバイクを発見した場合は、保険金額を上限とした修理費が支払われるので、修理費が保険金額の上限に相当する額を超えなければ引き続き継続して盗難保険を利用できます。
パーツ盗難とカギ穴いたずら補償は利用しても契約はそのまま継続します。
ただし、カギ穴いたずら補償は1年に1回のみの補償となります。複数年プランで1年目と2年目に補償を受けなかったとしても補償回数は繰り越しされません。パーツ盗難補償は盗難に遭っても保険金額の残高を次回の盗難時に持ち越せます。
バイク盗難保険プランの内容
プラン名 | 年会費 | 期間 | 保険金額 | 免責金 | パーツ盗難 | カギ穴いたずら |
盗難5 | 4,300円 | 1年間 | 5万円 | 5% | 2万円 | 2万円 |
盗難10 | 5,300円 | 1年間 | 10万円 | 5% | 2万円 | 2万円 |
盗難15 | 6,900円 | 1年間 | 15万円 | 5% | 2万円 | 2万円 |
盗難20 | 8,400円 | 1年間 | 20万円 | 5% | 2万円 | 2万円 |
盗難30 | 12,500円 | 1年間 | 30万円 | 5% | 5万円 | 3万円 |
盗難40 | 15,600円 | 1年間 | 40万円 | 5% | 5万円 | 3万円 |
盗難50 | 18,700円 | 1年間 | 50万円 | 5% | 5万円 | 3万円 |
盗難60 | 21,800円 | 1年間 | 60万円 | 5% | 10万円 | 3万円 |
盗難70 | 24,900円 | 1年間 | 70万円 | 5% | 10万円 | 3万円 |
盗難80 | 27,900円 | 1年間 | 80万円 | 5% | 10万円 | 3万円 |
盗難90 | 31,000円 | 1年間 | 90万円 | 5% | 10万円 | 3万円 |
盗難100 | 34,100円 | 1年間 | 100万円 | 5% | 20万円 | 5万円 |
盗難120 | 39,300円 | 1年間 | 120万円 | 5% | 20万円 | 5万円 |
盗難150 | 47,500円 | 1年間 | 150万円 | 5% | 20万円 | 5万円 |
盗難180 | 56,700円 | 1年間 | 180万円 | 5% | 20万円 | 5万円 |
盗難200 | 61,900円 | 1年間 | 200万円 | 5% | 20万円 | 5万円 |
盗難250 | 77,300円 | 1年間 | 250万円 | 5% | 20万円 | 5万円 |
盗難300 | 92,700円 | 1年間 | 300万円 | 5% | 20万円 | 5万円 |
ホンダ製CBX400F(NC07 : 1型2型)、CBX400カスタム(NC11)、CBX550F(PC04)の国内モデル・逆輸入車だけはバイク盗難保険「ZuttoRideClub」に加入できません。
保険期間は1年間のみを表示していますが、2年・3年の複数年プランもあります。複数年プランの年会費を確認したい場合は次のPDFカタログ資料のほうをご覧ください。ZuttoRideClubのものになります。
複数年プランで契約する場合は受け取る保険金額が1年目と変わります。2年目は加入時の保険金額の90%となり、3年目は加入時の保険金額の80%となります。なお、免責金(自己負担金)は1年目の保険金額の5%となっています。
例えば「盗難5プラン」で考えると1年目の保険金額が50,000円なので2年目になると90%の45,000円になります。2年目に盗難被害に遭うと1年目の保険金額の5%分(2,500円)を免責金とするので、受け取れる金額は42,500円となります。
複数年プランで契約すると保険料が少し安くなりますが、受け取れる保険金額が1年ごとに10%減っていき、3年プランで契約して1年目にバイクの盗難被害にあったりでもしたら残りの契約年数分の保険料がもったいないので1年で契約するのがおすすめです。ただ、1年ごとにバイク盗難保険の継続手続きが必要になるので少し面倒です。
年会費高くない?!
盗難300プランを見ると年会費(税込)が91,500円とかなり高額です。
加入する価値があるのか疑問に感じる方もいるでしょうが、盗難300プランの保険金額(300万円)だと約33年に1回の盗難で年会費の元が取れます。
33年間も無盗難であればそれは逆に嬉しい事ではないでしょうか。
もし、盗難されれば300万円の保険金額が下りるので年会費もプラスになって返ってきます。
他の盗難プランでも20-30年に一度の盗難で年会費の元が取れる計算になっているので年会費の金額は妥当なものと言えます。
盗難保険の免責金(自己負担額)について
ZuttoRideClubのバイク盗難保険は現金で保険金が支払われます。
ただ、バイク本体が盗難後に盗難保険を申請して補償受ける際には免責金(自己負担額)が必要です。
従って受け取る保険金は、保険金から免責金を差し引いて残った金額になります。
免責金は保険会社が支払うべき保険金額を一部免除し、自己負担する金額のことなので免責金があると損した気分になりますが、免責金があることで保険会社は保険料をかなり抑えて提供できるので総合的にお得です。
ZuttoRideClubの免責金は、盗難補償額とZuttoRide盗難補償システム参考査定価格表のどちらか低い金額の5%となっています。
車両盗難以外の「パーツ盗難」と「カギ穴いたずら補償」の盗難保険の申請については、免責金は必要ありません。
パーツ盗難の補償範囲
パーツ盗難保険の補償範囲は盗難被害に遭った純正部品代・工賃・消費税が補償の対象となります。古いバイクパーツで部品が生産されていないものは代替パーツで補償されます。
ZuttoRideClubの加入特典
ZuttoRideClubのバイク盗難保険にはいろいろな加入特典が付いています。すべて「マイ819(会員ページ)」で確認できますが、ここで少し紹介しておきます。加入特典は以下の6つです。
- レジャー・宿泊施設割引
- イベント優待
- 陸送割引
- プレゼント抽選(月1回)
- バイク雑誌プレゼント
- 入院お見舞金(3万円)
レジャー・宿泊施設割引
全国12,000ヶ所以上のホテルや旅館などの宿泊施設を割引価格で利用する事ができます。また、ツーリングで羽を伸ばせる温泉施設や休日を満喫できるレジャー施設などの優待サービスがあります。
利用できる割引施設の確認はご契約内容などを確認できる「マイ819(会員ページ)」に詳しく情報が載っています。ツーリングをするのが好きな人はちょっと覗いてみるのもいいかもしれません。
イベント優待
全国各地で開催されるツーリングミーティングやサーキット走行会、レースなどのイベント会場で会員特典として優待を受けられます。
陸送割引
株式会社BASが提供するバイク輸送が10%割引で利用可能です。バイク輸送は長距離の引越やツーリング目的で行く北海道や沖縄などにバイクを運ぶ際に役立ちます。
プレゼント抽選(月1回)
毎月1回のバイク用品やお役立ちグッズが当たるプレゼント抽選会を開催。また、年に1回ある「バイク本体」が当たるプレゼント抽選会も参加できます。
例として2015年版プレゼント抽選だと、
1月 モバイル充電器「チャージアンドスターター」 抽選5名
2月 シャープ プラズマクラスターイオン発生器 抽選5名
3月 宮崎牛 サーロインブロック1kg 抽選6名
4月 首部エアバックシステム ハーネスタイプ「NW」 抽選3名
5月 超小型アクションカメラ「ポラロイドキューブ」 抽選5名
6月 ヘルメット用ベンチレーションライナー「エアヘッド」 抽選20名
7月 加盟店バイクショップで使える10万円分クーポン券 抽選3名
8月 バイク専用ドライブレコーダー「BDR-2 Wifi」 抽選2名
9月 バイク用ワイヤレスインカム「B+COM SB5X」 抽選2名
10月 ダイソン ハンディ&布団クリーナー 抽選2名
11月 KTC 9.5sq.ソケットレンチセット[12点] 抽選5名
12月 CTEK バッテリーチャージャー&メンテナー「MXS5.0JP」 抽選5名
と、意外と豪華なプレゼントが当たります。
バイク雑誌プレゼント
株式会社バイクブロスが出版する電子雑誌「Bikebooks」が年1冊無料となります。電子雑誌の価格は1冊あたり約400円~1,000円程度の価値があります。
ダウンロードした電子雑誌はPC、スマホ、タブレットで見ることができます。PCの場合はAdobe Flash Player を用いてブラウザ上で読むことができます。
スマホ、タブレットで見るときは「Google play」、「App Store」から電子書籍リーダーのActiBook(アクティブック)をダウンロードする必要があります。
入院お見舞金(3万円)
公道をバイクで走行中に事故して10日以上の入院をしてしまったら一律3万円の入院お見舞金が貰えます。
ロードサービスプランの内容
プラン名 | 年会費 | 加入期間 | 無料搬送距離 |
ロード50 | 5,900円 | 1年間 | 50㎞ |
ロード100 | 7,900円 | 1年間 | 100㎞ |
ロード無制限注1 | 9,900円 | 1年間 | 無制限 |
ロードサービスプランは3つのレッカー搬送距離によって年会費が変わります。
近年では任意保険にロードサービスが付帯しているのが当たり前になっているので、任意保険でしっかりとロードサービスを考えている方は必要ないかもしれません。
ただ、ZuttoRide株式会社は日本初の全国バイク専門ロードサービスとして1997年2月に創業しているのでロードサービスの質は高く、海外進出も果たしているのでZuttoRideClubのロードサービスが悪いというわけではありません。
注1ロード無制限プラン限定で「パンク修理補償」の特典も付きます。ただ、チューブ交換やタイヤ交換を伴わないパンクについて2,160円(税込)を上限に修理代実費を年1回サポートとなっています。ないよりはうれしいですかね。なお、補償回数は繰り越されません。
ロードサービスの特徴
ロードサービスはプラン(無料搬送距離)に関係なく何回でも利用する事ができます。自宅からの搬送も可能です。
ロードサービス利用の搬送先は「加盟店バイクショップ」、「ご自宅」のどちらかまで搬送となっています。レッカーサービスは搬送距離にかかわらず有料道路を使用する場合がありますが、有料道路の通行料金は無料となっています。
また、ロードサービスプランで「ロード無制限」以外のプランに加入している場合に無料搬送距離を超過したときには「超過540円/km」の金額を負担する必要があります。
従って、無料搬送距離をしっかりと考えて加入することを強くおすすめします。
ロードサービスの6特典
ロードサービスには6つの特典が付帯しています。
この6つの特典はすべてのロードサービスプランでご利用頂けます。
- レッカーサービス
- 24時間365日サポートセンター
- 現場救急対応(30分以内は無料、部品代は別途有料)
- カギ開け(カギ作成は別途有料)
- ガス欠(ガソリン代は有料)
- バッテリー上がり(ジャンピング作業にて対応 注1)
注1他のクルマから電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させること。
フルサポートプラン
フルサポートプランは盗難保険プランとロードサービスが一つになったバイク乗りのための最強プランです。フルサポートプランの補償内容は各プランと同様ですが、年会費が数千円ほど安くなります。また、フルサポートプラン限定でバックアップサポートが付きます。
ご自宅から直線距離で100kmを超える場所でバイクが使用不可能となったときに帰宅費用、宿泊費用、レンタカー費用のいずれか1つを規定上限金額まで補償してくれます。帰宅費用は20,000円、宿泊費用は15,000円(事故現場から宿泊施設までの交通費を含む)、レンタカー費用は6時間分。すべて税込金額で一旦立替払いです。
盗難保険金が支払われない条件
ZuttoRideClubのバイク盗難保険は「ある特定の条件下」での盗難は保険金を支払わないとしています。
公式サイトのQ&Aには、以下のように書いてあります。
- 加入者の故意または重大な過失がある場合
- 加入者でない者が保険金の全部または一部を受け取るべき場合においては、その者またはその者の法定代理人の故意または重大な過失がある場合
- 加入者の親族等が自らなし、または加担した盗難
- 地震・津波・噴火・風災・雪害その他天災の際における盗難
- 火災・爆発・放射能汚染の際における盗難
- 窃盗または強盗のために生じた火災または爆発による損害
- 盗難発生後60日以内に覚知することができなかった盗難
- 車両本体の盗難が未遂となった場合の損壊 等
このように書かれていますが、ちょっとわかりにくいですよね。
わかりにくい一部だけ抜粋して解説します。
加入者の故意または重大な過失がある場合
「加入者の故意または重大な過失がある場合」、この一文にはロックしろと書いてはいませんが、盗難を警戒するために盗難保険に加入しているわけですから、バイクは盗難されるものと予測できています。
従って、予測できるのにロックを行わないのは注意を怠ったとして過失と見られても仕方がありません。
なので、ハンドルロックともう一つ何でもいいのでロックを付けていれば重大な過失とは見られないので問題ありません。
車両本体の盗難が未遂となった場合の損壊 等
バイク本体が盗難未遂の状態で損壊を受けた場合は車両保険(任意保険の一部)の分野にあたるので盗難保険で請求する事はできません。
盗難未遂だけではなくバイクに悪戯されてバイクシートが切られたり、ミラーを折られたりしても盗難保険の補償対象外です。
これらは本当にバイク乗りにとって厄介です。
車両保険は任意保険でありますが、バイクは事故率が高いので車両保険の掛け金が高く設定されていますからね。
カスタムパーツの補償で支払いを拒否
パーツ類の盗難補償はQ&Aに書かれていませんが、「車両本体の盗難が未遂となった場合の損壊 等」と最後に”等”と書かれていますよね。
カスタムパーツは支払いを拒否されるケースがあります。
保険会社の言い分としては「本当にバイクに付けていたのか?」
あらかじめバイクに装備していた証拠写真や領収書を保管しておくと保険会社との話し合いがスムーズに進みやすくなります。